ジェンダリング

senzan2006-04-19

先日なにかの拍子にパパの得意なこと,ママの得意なことは何かという話になって,子どもが「パパはパソコンが得意,ママは洗い物が得意」という認識を開陳.見事に性別分業化された家族像で,夫婦で苦笑い.「ジェンダーフリー教育」の推進やそれへの反発が世の中にはあるが,家庭で多少ジェンダリングの問題性に留意した教育をしたところで,それに実態(=親自身が実行しているかどうか)が伴っていないと子どもは「親の背中」を見て育ってしまうのだから,仕方がない.親の方の話をすると,男も洗い物や洗濯,掃除をし,女もパソコンの設定や粗大ゴミの片付け,税金の処理をなるたけしようといっても,それぞれ育ちからくる経路依存性(一つの道をある程度まで進んでしまうと,後で他の道の方が合理的だと判っても乗り換えがきかいない)があるので,そう簡単には変えられない.また,近くの西友には女は「おしゃれと買い物と男」のことしか頭にない的な設定のラブandベリーのゲームがあって,プレビューシーンを見ているだけで頭がくらくらしてくるのだが(毎回「パーティに寝坊しそうになって慌てて魔法でオシャレに着替える」という内容なのだが,昨晩寝たのは何時なんだと心でつっこむ),こういう社会の中で育つんだから常識やマナーと一緒にそういう性差イメージも学習しちゃうよな,と思う.