2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

新シリーズの『相棒』

テレビ朝日のドラマ『相棒』の新シリーズが先週から始まっていますね。 今期限りで主役の一人亀山刑事がドラマから抜けるという話もあって、今後の展開がどうなるのかと気になっていたのですが、1話、2話を見た現時点での勝手な予想。亀山は殺された友人の遺…

10月にセミ

最近子どもが自転車の練習をしています。それで公園に行った時に発見したんですが、この時期でもセミの幼虫がいるんですね。木の根元の穴から今まさに這い上がってこようとしている幼虫がいました。セミの抜け殻はよく見かけますが、動く幼虫を見るチャンス…

死刑制度と裁判員制度

来年5月から開始が予定されている裁判員制度にはいろいろ問題点が指摘されている。普通の国民が仕事や家事を離れて裁判に拘束される精神的・経済的な負担であるとか、法律や判例などの専門知識を持たない素人が有罪・無罪だけでなく、量刑についても判断する…

ヤンキー先生

先日、学生に「先生、昔、ヤンキーやってた?」と聞かれました。うちは夫婦ともに教員なんですが、彼女の方も「先生って、ヤンキー?」と聞かれたそうで、そんなに柄が悪いのか、この年になってこんなかたちでセルフ・イメージが動揺させられるとは思っても…

雨宮昭一『占領と改革』

清沢洌は『暗黒日記』で日本の戦時体制を軍国主義と共産主義の合作として把握していた。このような同時代イメージは政治史的にも確認されている。 雨宮昭一は1920年代以降の日本政治史のアクターとして自由主義派、国防国家派、社会国民主義派、反動派の4つ…

清沢洌『暗黒日記』

清沢洌には『暗黒日記』という太平洋戦争中の政治や生活に関する雑感を記した日記がある。原題は「戦争日記」という。清沢は昭和初期を代表する自由主義の評論家で、その得意とした分野は外交、日米関係であった。彼は終戦直前の1945年5月に肺炎で他界してい…

総選挙直前のカナダ

カナダの総選挙を明日に控えて、日本でも今朝の朝日新聞で政権交代の可能性があることが報じられた。金融危機を受けて政権批判の声が高まり、保守党と自由党の支持率の差が縮んだ結果、第3党の態度次第では政権交代もありうるということだ。 スティーブン・…

選挙とマイケル・ムーアの意見

日本では総選挙をやるやらないで政界はやきもきしているようだが、同じく太平洋沿岸のカナダ、ニュージーランド、アメリカでも近く選挙が行われる。ニュージーランドは11月8日、アメリカは11月4日、カナダは10月14日に選挙が予定されている。 カナダでは2006…

フーバー大統領

日経平均もいよいよ8000円前半になってしまい、アメリカでも金融機関への公的資金の投入の是非がいよいよ本格的に議論されているようですね。これまでさんざん政府による市場介入を批判し、企業の自由な活動を支持してきただけに、政治家も国民も公的資金の…

文楽『奥州安達原』

先日、国立劇場に文楽を観に行きました。外題は『奥州安達原』。前九年の役に関わる安倍氏と源氏の対立に、安達ヶ原の鬼婆伝説をかぶせたストーリーです。夏に大阪で見た「国言詢音頭」と同様、やたら猟奇的なエピソードが続くのですが、筋立てからして荒唐…

服部龍二『幣原喜重郎と二十世紀の日本』、同『広田弘毅』

幣原喜重郎と広田弘毅は戦前の日本を代表する外交官である。著者はこの二著で城山三郎が『落日燃ゆ』で描き出したような広田に同情的なイメージを批判しつつ、幣原を20世紀の日本外交を代表する指導者として評価している。二人の評価を分かつものはなにか。…