ダン節

 帰ってきて早々自転車のグリップ(ブレーキ部分)の具合が悪くなったので、例のごとくダンの店を訪れました。「この部分が緩いんですよね」、「こうすれば締まる、締まる、あれ、締まらないな」、「だめですか」、「今日はちょっと忙しいから、とりあえず応急処置をしてみよう」、「好きにしてください」と、まあ期待を裏切らない展開になりました。奥から針金と金槌を持ち出して、曰く「これは普段はやらないんだけど、一種の実験だな」といってグリップ部分の隙間に強引に針金を押し込んで、緩くなった部分を固定しようという企みのようです。その結果はというと、左側のグリップは以前よりも派手に壊れてしまいました。この展開にはさすがに心胆寒からしめるものがありましたが、「また来週来てくれ」と笑顔で言われては憎めません。