電車の座席

学校に行くまで40分くらい電車でかかるので、車中は貴重な読書時間。だが、より快適に読書するには座るにしくはない。そこで重要になるのが席が空きそうな人の近くでポジショニングすること。まず大前提として、次か、次の次の駅でホームの階段付近に停車する車両に乗ること(多くの人は降りる駅の階段近くの車両に乗るから)。その上で、第一にサラリーマンっぽい人の近くは避ける(都心まで出勤する可能性が高いから)。第二に深く眠っている人の近くも避ける(やはり長い時間寝るつもりだろうから)。ただし、サラリーマンっぽいひとでも、十分に覚醒していて、二人組などの場合は、すでに営業周り中である場合があるので、空席候補となる。第三に特定の人の前には立たない。特定の人にしぼるのはリスクが高いので、複数の人を同時にマークできるようポジショニングする。大体、以上のようなポイントに留意しておけば、今利用している路線・駅・時間帯の場合、かなりの可能性で座って都心まで行くことができる。せこい話だけど、Time fliesってね。

あと電車の席取りでいつも思い出すのはA先生の話。A先生の友人に、席を社会的弱者などに譲ると、つまらない内的な葛藤を抱え込んでしまうので(「年寄り扱いするとかえって傷つくかもしれない」「席を譲って人からよく思われようとする偽善がきらい」「折角席を譲っても隣の駅で降りることになったら互いに気まずい」などなど)、そうならないよう席が空いていても最初から座らないようにしている、というひとがいたらしい。自意識の球体を回避する一種の工夫というべきか。そのA先生も最近は大学のガバナンスをめぐる紛争に関わって、ずいぶん苦労しているみたい。先生を知る一人として、気の毒なことと思う。