偽善と諦観のあいだ

そんなわけで今日は何を読んでも気分が沈む.雑誌『AERA』は何かというと不安を煽る記事を載せているが,子どもについての記事を読んでは気分が沈む.開発経済の失敗の歴史を読んでは気分が沈む.投資も教育もバースコントロールも債務帳消しも,途上国の貧しさを救う手だてとしては力不足.とはいえ,著者は開発援助の限界を指摘しつつも,先進国が途上国に振る舞う態度を傲慢だとか偽善だと批判するだけして傍観や諦観に居直るようなタイプでもない.そういうところは読んでちょっと気が楽に.

エコノミスト 南の貧困と闘う

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