これだけは言っておきたい

 年末来取り組んでいた論文が片付いたと思ったら今度は某所での報告の準備。前々から「これだけは言っておきたい!」と思っていたネタなんですが、やんぬるかなまだ一行も書いてません。来週金曜なんですが…。
 それともちょっと関係するんですが、チャーチルの「想像を絶する作戦」に関する論文を読んで蒙を啓かれました。これは、ヨーロッパでドイツが降伏した直後にイギリス軍によって作成された計画の名前で、旧ドイツ軍を味方につけつつソ連を急襲することで東欧からソ連を追い払ってしまおうという、昨日の敵は今日の友、昨日の友は今日の敵を地でいくような文字通り想像を絶する作戦。冷戦の起源やイギリス帝国の解体を考える上でも示唆するところ大の史実ですが、こういうトンデモな作戦をチャーチルがどういうつもりで考えついたのか、その頭の中を覗きこむのはつくづく面白いですね。英米共同世界統治論は国際共産主義運動とある種鏡像的な関係にあったんでしょうね。論文タイトルの付け方のセンスといい勉強になりました。