家族滞在(3)

senzan2007-03-12

12日(月)晴れ
 晴れたので大学付属の人類学博物館へ向かう。生協でお弁当を調達しつつ、図書館やアジア・センターを回る。センター前の儒教の徳目を刻んだモノリスに彼女が感銘を受けていた。肝心の博物館は月曜休館で、段取りの悪さを反省。博物館裏の崖を下ってレック・ビーチでランチ。好天に恵まれ開放感にひたる、ちょっとしたピクニック。子どもと一緒に浜辺で石投げに興じたり。その後、スーパーで食材を購入し、ダウンタウンのビル群を見渡せる坂を紹介しから、シナモン・ロール屋に寄って帰宅。

13日(火)晴れ
 再度、人類学博物館へ。先住民の生活用品や呪術的な装飾品を収集、展示している。生憎、この日は遠足の小学生や課外授業の高校生が沢山来ていて、普段の閑散とした様子が嘘のような喧噪。もっと静謐な時間のなかでじっくりすごしてもらいたかったのに、と恨めしく思う。それでも彼女は、この手の「スーパー・ナチュラル・パワーもの」(原文ママ)を真剣に鑑賞していた。子不語怪力乱神という疑問をよそに、ドラえもんを彷彿させる作品を発見して、二人で興奮する。他方息子は早々に倦いたようなので、屋外にある先住民の集落を再現した庭で遊ぶことに。水を入れると崖が崩れるらしいので枯山水になっているのだけど、それはそれで想像力をかきたててよい。多分実際に水を入れて波打ち際を再現しようとしていたら、かえって安っぽくなっていただろう。太平洋戦争中の砲台跡を子どもに見せて、かつて日本とカナダが戦争していたことなどを話す。(3月25日追記)