タマニャン

 新聞の県版に2,3週に一度の頻度で「教えて タマニャン」なるコーナーがあります。「熊谷が暑いのはいつからなの?」とか「浦和一女があってなぜ二女がないの?」とか「さいたま市、どうして平仮名なの?」などの地域の事柄に関する素朴な疑問に対して平明に答えてくれる記事です。
 この企画ではタマニャンなるネコの顔をしたアザラシ様の生き物が毎回質問する形で問答が進みます。初回の記事では次のような紹介がされていました。

 アザラシのまねを得意とする、好奇心旺盛な猫「タマニャン」と一緒に、疑問や不思議を解き明かす子ども向け学習コーナーを始めるにゃん。
http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000160705120001

 このタマニャン、おそらく彦根の「ひこにゃん」と、荒川の「タマちゃん」を組み合わせたキャラクター造形と思われます。一目見たときから気になっていて、他地域の人気キャラにあやかろうとする後ろ暗さ、海獣の胴体にネコ科の顔というアイデンティティの定まらない異形さ、タマちゃん自身は横浜市西区に住民登録された後も各地を転々としいたというデラシネ性などなど、さいたまに住むひとたちのペーソスをよく表現していて、個人的には結構好きだったりします。