二人の国会議員

 昨日、税制関連法案が衆議院で再可決されました。
 衆議院では議長を部屋に閉じこめたりするなど、ちょっとした騒動があったようですね。自民党公明党の代議士は出席し、共産党以外の野党は欠席したそうです。
 ところで、うちの地元には代表が二人いて、一人は選挙区から当選した自民党の国会議員で、もう一人は選挙区で落選し、比例で当選した民主党の国会議員です。
 昨日の朝はそのうちの自民党の国会議員が駅前でこの法案に関して演説をしていました。彼は後期高齢者医療制度についても、ほとんどの自治体で負担が減るという主旨の話をしていました。けれども、現職の衆議院議員とはいえ、通勤で急いでいたひとたちが足を止めて聞き入るということはありませんでした。ただ、私がぼんやりと、この人もこの後国会に行って再可決に賛成するのかななどと彼の顔をみていたら、わざわざ「いってらしゃい」と挨拶されたくらいです。
 彼は前の総選挙で当選したばかりの1年生議員です。いわゆる小泉チルドレンなので、次の選挙で吹く風次第では議席を失うかもしれません。けれども、彼の父親はかつて地元で市長を務めたひとなので、一応、地盤や看板はあります。
 他方の民主党二世議員という点では共通しています。ただし、彼の場合、出身は東京で、父親は区議会議員だったひとです。彼には自民党議員よりも1期先輩であるというキャリアしかアドバンテージがありません。
 この街は、今、年に1万人くらいのペースで人口が増えていて、その大半は東京から移住してきた若い家族です。こうしたデモグラフィックな特徴は保守系に不利なようにも見えますが、小泉チルドレンの政策は民主党の若手とそう大差ありませんから、結局、どちらに有利ということもないように思います。
 そんなわけで、今後、どちらがここに定着できるのかまったくの未知数です。いずれの議員にしても、次の選挙が正念場なんでしょうね。