伊勢丹のアイスワイン

 先日、伊勢丹新宿店のワイン売り場を訪ねてみました。
 どんなアイスワインが売られているか、知りたかったからです。
 アイスワインというのはカナダやドイツが特産のデザートワインです。アイスワインは凍ったブドウを収穫して作るため水分が抜けて、とても甘く、とろりとした独特の飲み物になるんですが、その分だけ同じ広さの畑からできる量は他のワインよりもずっと少しです。
 といっても、グラスにほんの少し入れて味わえば十分なので、けっして割高ではありません。ボトル1本の容量は普通200ミリリットルくらいですが、これで7,8人分はカバーできます。
 このアイスワイン、日本ではあまりメジャーな飲み物ではなく、どこの百貨店にでも置いてあるというものではありません。たしかに和食に合うわけではないし、テーブルワインとして水のような感覚で飲むような代物でもありませんから、そういう扱いなのも分かります。たとえば高島屋新宿店の場合、申し訳程度に1本あるだけでした。
 けれども、アイスワインを一口飲んだときの鮮烈さは他ではなかなか得がたい経験です。食後であっても、口や鼻の感覚をもう一度目覚めさせてくれます。それでいて、くせはあまりなく、もともとほんの少量しか飲まないものなのでお酒が弱いひとにも受け入れやすいワインだと思います。
 さて、このアイスワイン伊勢丹では22種類(同じラベルの容量違いも含む)も取り扱いがありました。
 偉いぞ、伊勢丹
 値段の方も幅があって、手に取りやすいのがありがたい。一番高価なもので31,500円が1本、1万円台が6本、他のボトルは概ね6,000円から7,000円台でした。また50ミリリットルのミニサイズのものが1700円くらいで置いてありました。
 伊勢丹のワイン売り場の奥にはヴィンテージワインのコーナーがあって、有料でテイスティングもさせてもらえます。アイスワイン専任の担当者もいて、伊勢丹、好感度高しです。