信任状奉呈のプロトコル

senzan2009-04-06

先月、外国から新しく来た大使の信任状奉呈式を見てきました。
大使は二頭立ての馬車に乗り、丸の内の明治生命館から二重橋を通って皇居を訪れます。
日本に大使館のある国は145カ国(含むEU)。平成20年度の場合、37カ国からの信任状奉呈式が行われました。
一度に2組ずつくらい行いますが、それでも2,3週に一度の頻度で丸の内を明治風の儀装馬車が走っている計算になります。
このプロトコルのスケジュールは宮内庁のホームページでも告知されていて、誰でも見に行くことができます(皇居の中までは入れません)。
そんなわけで気軽に奉呈式に向かうパレードを見に行ったわけです。
とはいえ、もちろん馬車の前後は騎馬警察によって警護されていて、軽々しく近寄ることはできません。
けれども、それでもけっして物々しいものではなく、素人目には多少の隙もあるような気がします。そもそも安全よりもパフォーマンスを優先していることは、馬車を使用していること、スケジュールが公開されていることからも明らかでしょう。
たぶんその背景には安全に関するリスクがあっても、より多くのものがこのパフォーマンスから得られるという判断があるからでしょう。
国際問題にまで発展しかねない外交プロトコルでもこうなのだから、国会議事堂の開放に関しても同じような判断はできないのか、と思います。