地方の首長

衆議院参議院とで多数派が異なるねじれ国会のため、このところ日本政治の停滞が続いています。これに対する反動なのでしょうか、最近、地方の知事や市長の活動が目立ちます。
有権者が分かり易さを求めて個性的な政治家を選び、政治家の方も有権者不定形の期待感を政治的な資源として不敵な行動に出る。
鹿児島県の阿久根市の元市長とか。
千葉県で新しく知事になった人物は記者会見に掲示されていた「房総半島」の地図に一礼していました。一種の物神崇拝です。
東京の知事はオリンピック招致活動に精励していますが、これはもう武器商人が平和運動をやっているような皮肉に見えます。
オリンピック憲章には「人種、宗教、政治、性別、その他の理由に基づく国や個人に対する差別はいかなる形であれオリンピック・ムーブメントに属する事と相容れない」とあります。
彼が本気でオリンピックをやりたいとは思えないのですが。