月面着陸

senzan2007-02-11

 土曜は知人宅で鍋会に参加したあとあとその足でオタワへ。西海岸を深夜に出て早朝に東部に着くというレッドアイ便に乗ると、効率的に一日を使えるので重宝しています。『博士の愛した数式』も乗り継ぎ待ちのトロントで読了。いい意味でSF的な設定だと思う。素数友愛数が感じさせる宇宙的な無辺さと、「80分しか記憶がもたない」という博士が意識させる人間的な卑小さ(悪い意味ではない)を対比しつつ、それでもなお倦むことなく数字に挑戦する博士の姿には崇高ささえ感じました。現地に到着するとやっぱり寒くて、耳がちぎれそうです。実は来るまで知らなかったのですが、ちょうど冬祭りの時期らしくて市内各所でいろんなイベントをやっているようです。小さい子どもたちが宇宙服みたいなつなぎの服をきてよたよた歩いている姿はさながら月面の重力にまごつくアポロ11号のアームストロングとオルドリンのよう。