家族滞在(6)

senzan2007-03-18

18日(日)はれ
 今週は北米のアイルランド系のお祭り、セント・パトリックス・デイの週なのでダウンタウンへ。ご当地では宗教的なニュアンスを控えるためか、ケルティック・フェストという。街を歩く人たちみんななにがしか緑色のものを着けているのだけど、さすがにインド系が被っていた緑色のターバンには笑った。その後、改めて家族三人でサイクリング。移動手段が変われば土地の相貌も変わってくるわけで。先日同様のコースを回って、イェール・タウンまで足をのばす。自転車を返却した後、お土産物屋に寄る。非ネイティブによる日本語接客の流暢さに舌を巻く。夕飯は彼女の友達も加わってグランビル・アイランドで頂く。

19日(月)はれ
 帰国を翌日に控えてお土産ものの物色。フォース・ストリートに行った後、スーパーで買い物中の彼女を残して子どもとジェリコ・ビーチでまた石投げ。何度やっただろう。最後の夕飯は近所のチャイニーズの大衆食堂でいただく。すっかり顔馴染みになっているのに、店員さんの示す北米的なフレンドリーさに息子は最後まで違和感を示していた。とはいえ、その点を除けばこちらでの生活にも十分に適応していたみたいで、テレビも平気で見ていたのはやっぱり可塑性の高い若さゆえか。

20日(火)はれ
 10時にタクシーを呼んで空港に移動。30分弱で国際空港にアクセスできるのは有り難い。往路の轍を踏まぬよう窓際の席を希望していたのだがチェックイン機では埒があかないので、その後搭乗口で彼女が掛け合って確保したらしい。曰く、英語だと平気でタフ・ネゴシエーターになれるとか。実際、滞在前半は交渉事などこっちに任せっきりだったくせに、後半勘を取り戻したのか当意即妙な会話を楽しんでいたのには恐れ入りました。ビル・リードのブロンズ像「ハイダ・グワイの精神」を眺めつつ、早めの昼食。12時に見送った後、バスで帰宅。家に続く道すがら無意識に歩道の端を歩いている自分に気づいて喪失感を抱く。翌朝6時に電話して無事に到着していたことを確認。(飛行機・自動車・船酔いの陸海空完全制覇(笑)を除けば)病気もけがもなく半月ほどの旅行を無事に終えられたことに胸を撫で下ろす。(3月27日追記)