デジカメの使い方

senzan2007-04-07

 デジカメは資料調査に欠かせない商売道具で、調査先では命の次に大事なものになります。そのデジカメを文書館で利用する際に注意すべき事柄のひとつに、朝一番にでかけて窓際の席をとる、ということがあります。部屋の奥よりも窓際の方が明るくて、撮影に適しているからです。メリーランド州にあるアメリカの国立公文書館にいくと、日本の国会図書館のスタッフがもう何年も常駐して日本関連の文書を実に日当たりの場所で撮影しています。ただ冬場は落日も早く、夕方にかけて撮影の条件が悪くなることがあります。また、たいていの文書館ではフラッシュは資料を傷めるので禁じられています。そういうときは、メモリーサイズを大きくしたり、マクロ接写機能を使ったりして対応することになりますが、それでも上手く撮影できないことが時々あります。「収集した」と思った資料が後で見直してみたときに「難読」だったり「解読不能」だったりしたときの悲しさといったらもう…。それでもう少し文献複写に適したデジカメはないものかとお店にいって店員に相談したところ、「今お前のもっているカメラでも、ここをこうして、こういうふうにして使えば失敗もなくなる」とコツを教えてくれました。やっぱりプロに聞くもんですね。結果的には新品を買う必要がなくなったわけで、「すまないねえ」と言ったのですが、同じメーカーの直販店だったので「まったく問題ない。困ったらまた来てくれ」と名刺まで渡されました。そんなわけで今月下旬からまた東部への調査に行って来ます。