電脳コイル
今春からNHK総合で毎週土曜に『電脳コイル』というアニメが放映されているんですが、親子で楽しめる良質のテレビ番組でいつも楽しみにしています。近未来の日本の地方都市を舞台に、小学高学年の子どもたちが電脳めがねを使って街の秘密を探究するという内容です。
うちの子どもはポケモンの他にも、コナンやナルト、ケロロなど何でも見るんですが、大人が見るにはさすがにつらいので、一緒になってテレビの前に座ることはありません(きりがないので原則ポケモン以外は見せません)。他方、大人が見るような映画も、彼は横で一緒に見ることはありますが、かならずしも楽しんでいるわけではありません(先日見た『ランボー』ではなぜ警察が悪者なのか得心していないようでした)。この点、コイルは子どもも大人も一緒になって見入ったり、抱腹したりできるので、貴重です(先日のヒゲ文明の回は秀逸でした)。
論壇誌の『中央公論』今月号では、さる有名な社会学者が、視聴率でも国際的なプレゼンスでもなく、コイルのような作り込まれた番組を国民に提供することがNHKの役割なのだ、と述べています。過去のエッセイにはない著者の思い入れが感じられてちょっと微笑ましかったのですが、この主張にはうなずけました。
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