パン屋

senzan2007-11-29

 帰省時に商店街でパン屋を開いている高校時代の友人を訪ねました。昨夏に阿波踊りを見物するために街を歩いていて偶然再会して以来です。
 お店は小さいながらも、パンの種類は豊富で、頻繁に焼きたてを出していて、目移りしました。友人お勧めのクロワッサンは外はさっくり、中もっちりの歯ごたえで、絶品です。彼とは修学旅行の隠し芸で一緒に漫才(雨上がりのぱくり)をやった仲ですが、お店でその話題をふった彼女に対して、彼は「消したい過去」、自分「黒歴史」とぼそり…。
 田舎町のパン屋というと阿部和重の『シンセミア』を連想します。そう言われてみれば、高校時代の娯楽はボーリングだったし、レンタルビデオ屋も個人経営が多かったりして、神町的なものも感じないわけではありません。パン屋の彼にも裏の顔があるんでしょうか。

シンセミア〈1〉 (朝日文庫)

シンセミア〈1〉 (朝日文庫)