鮎屋の滝と三熊山城

senzan2007-12-12

 11月に帰省した際に弟家族らとあちこちドライブしました。
 まず訪れたのが鮎屋の滝。この滝を訪れるのは今の自分の子どもの年頃以来で、ほとんど記憶はありませんでした。ただなんとなくしょぼい印象があったのですが、何十年かぶりに訪ねた鮎屋の滝は思いの外立派で、森閑とした渓谷も清澄たる滝壺も、気分を爽快にさせるものがありました。子どもと甥っ子たちも、晩秋の寒空の下、水辺まで降りていって遊んでいました。
 次ぎに行ったのが三熊山城です。戦国時代に建造された山城で、自分が育った街もその城下町でした。こちらは小さい頃から頻繁に登った記憶があります。小さい頃は親に連れられ、長じては友達たちと登り、今の彼女と結婚する前にも一緒にドライブしたことがありました。駐車場から徒歩で曲輪や堀を抜けていくと15分ほどで、街と港を一望できる本丸にたどり着きます。天守閣は昭和3年に築城されたもので、一番上の四層目まで昇れば遠くに実家を見ることもできます。仰ぎ見れば紅葉が天蓋となって城趾を包んでいて、とても静かな気持ちになれました。
 それから友人がやっているパン屋で昼食を調達し、弟の運転で帰路につきました。
 滝も城も、観光地というには派手さを欠き、また実際観光地というほど人気はなく、さらには観光地化してほしくないという(地元経済を考慮しない)勝手な願いもあります。それでも家族みんなで楽しめたドライブでした。