加えて茂る

senzan2008-01-18

 久しぶりの日記です。更新をさぼっていた間、正月は実家に帰省していました。昨年は親戚に不幸があったり、弟の家に二人目の子どもが生まれたりで、お正月はお祝いしませんでした。去年あたりから自分の周りでそういう出来事が多くて、新旧世代が交代する蝶番の年頃に自分もなったのだなという感慨があります。
 例年なら親戚が集合して盛況なのですが、今年はそれもなしです。最盛期には4世代20人を超えるひとたちが集まっりましたが、従兄弟たちが遠方に進学したり、結婚したりで、年々、足を運んでくれるひとも少なくなってきました。他方で新メンバーたる自分の子どもや甥っ子たちが三十年前のおもちゃをひっぱり出してきては大騒ぎです。3世代でUNOをやってみると、妙なところで隔世遺伝していることが判明して、笑ってしまいました。
 家族みんなでカード・ゲームをする、というのを除けば、正月らしい準備も行事もなかったので、もてあます時間をひとしきり近辺を散策することですごしました。いつになく寒い正月でしたが、それでも冬眠せずにとぐろまいたヘビを見かけたのはやっぱりここが南海道だからでしょうか。近くの溜池を訪ねたり、尾根筋をたどって山を登ったり、田んぼの畦を伝って近道したり、そういうすべてが子どもにとっては育ちに関係なく冒険です。
 昔通った小学校の校庭に入ってサッカーもしました。校舎や体育館、用具庫、ウサギ小屋、それに遊具などどれもちっとも変わっていないのは驚きです。時間の流れが緩やかな田舎でさえも帰省するたびになにかしら変化があるので、そこだけ取り残されたかのように存在しているのは不思議な感じがします。けれども、小学校とはどこでもそういう場所なのかもしれません。
 この学校の名前は「加茂」といいます。年末の忘年会で2007年の一字が話題になったときに「加」という漢字を挙げました。今年の年末には「茂」を一字として挙げられるような年にしたいと思っています。