家族で映画館

 週末に家族で浦和パルコの映画館に『アース』を見に行ってきました。映画館はパルコの6階にあります。ここの正面玄関にあるエレベーターはいつも混んでいるので、左手奥にある穴場エスカレーターから昇ります。受付で座席指定を先にすませてから、二階上の市立図書館で開場までぶらぶらしました。子どもに自動貸出・返却機を操作させて、本を借りたんですが、ほんとにハイテクですね。
 いまは統廃合されてなくなった8号館図書室というのが大学にありました。ここの図書室は自分たちの小学校時代と変わらないシステムで運営していました。カウンターの箱に利用者カードを入れてから入庫する。本を借りるときには、書棚から本を抜き取った箇所に木製の目印を差し込んでおく*1。貸し出し手続きでは、カウンターで個人別に作成されたノートに必要事項を記入し、本に付属のカードに名前と日付を書き込む。だからこのカードを見れば、過去に誰が借りたのか一目瞭然となる。まだ共同体が成り立っていた時代だから、プライヴァシーも問題にならなかったのでしょう。それに比べたら貸出・返却の機械化などほとんどSF的です。
 それはともかくとして、家族そろって映画館にいったのは実は今回が初めてでした。これまでもドラえもんポケモンには出かけていましたが、親二人が付きそうほどには金も暇もなかったので三人で行くことはありませんでした。その点、今回は大人の見る映画を子どもも2時間弱ちゃんと参加できたという意味で画期的です。そういう経験が今後はもっと増えていくのかと思うと、楽しみです。

*1:この目印の名称が思い出せなくて書けなったんですが、今日、これが「代本台」であることを思い出しました。自分で元の書架にまで本を返却させることへの共同的な信頼が成り立っているというのは、やっぱり牧歌的な時代だったんだなと思います。2008年2月9日追記。