家庭訪問

先週、担任の先生が家庭訪問に来て下さいました。
初・家庭訪問です。
予定表を見ると、各家庭15分ずつです。各戸間の移動や前後の挨拶の時間を考えると、実質5分くらいしか面談する時間はありません。なんらかの相談や問題解決のための面談ではなく、純粋に児童の家庭環境を観察するための業務なのでしょう。
家の中に上がりこめば、提出書類からは分からないような家庭環境の詳細が分かります。一戸建なのかマンションなのか、家具や家電製品の程度や趣味、掃除が行き届いているかどうか、出されたお茶のレベルなど、たった5分間でもその人の家を見れば、年齢や職業だけでは分からない、親の階層や価値観が一目瞭然です。
実際、担任の先生はおっしゃっていたそうです。その子が親からきちんと愛されているどうかは、子どもの耳を見ればわかる、と。耳がきれいであれば、親がまめに子どもの面倒をみていることが分かるそうです。耳あかや耳の裏までは子ども一人では洗うのが難しいところでしょう。もちろんこれは数ある不確実な指標のなかの一つにすぎませんが、一種の簡易検査のようなものとして行われているのでしょう。やはり小学校の先生には小学校の先生なりの暗黙知やノウハウがあるのだな、と痛く感心しました。
小学低学年くらいの学齢期だと、こういった本人以外の改定に関する情報も、指導において有効なのでしょう。家庭訪問という制度は歴史的にどのように形成されたのか、海外にもある仕組みなのか、そのへんにも興味がわいてきました。
今回は妻が応接しましたが、その準備には私も駆り出されました。月1回くらい家庭訪問してくれると、家も常にきれいに保たれるのですが。