神田神保町徘徊

senzan2009-05-20

久し振りに神田神保町の古本屋街を徘徊しました。
お茶の水の大学で定期的に研究会があるので、この近くまではよく来るのですが、「日本の古本屋」やアマゾンなどのネットで古本を買うようになってからは、足がとおのきました。
今回、神保町を訪ねたのは古地図を求めるためです。
父の誕生日に地元の古い地図を贈ろうと思ってネットを調べてみたのですが、やはり古地図は現物を見てみないと選びきれません。
あらかじめ古地図を取り扱っている書店をリスト化して、街を歩き回りました。地図の専門店はメインの靖国通りよりも奥に入ったところで多く、2階に店舗を構えていたりするので、いい散歩にもなりました。
江戸時代に作成された絵地図で、蜂須賀家旧蔵のものは40万円もしたので、さすがに手が出ませんでした。
結局、購入したのは昭和5年、1930年に発行された地図で、昭和の大合併以前の行政区分を表したものです。今は廃線となった鉄道路線が載っていたり、谷崎潤一郎が逗留していた頃の古い港湾があったり、海峡部分に砲台があったので陸軍による検閲を受けたことが明記されていたりして、見ていて飽きません。
また時間を見つけて古地図探しに出かけたいものです。
(2009/05/21誤字の訂正)