市長選挙2009結果

24日投票、即日開票されたさいたま市長選挙は新顔の清水勇人氏が当選しました。
投票率は前回(35.51%)より7.27%アップして42.78%で、各候補者の得票は次の通りです。
清水勇人 155,966
相川宗一 98,816
中森福代 62,991
日下部伸三 32,249
松下裕 27,448
高橋秀明 26,397
では、先日のエントリーでの予想と実際の選挙結果とを比べてみましょう。
投票率 予想では40%でしたが、実際には42%を超えました。日曜日が荒天だったことを考えれば、予想以上に有権者の関心が高かったようです。前回の2倍の数の候補者が出馬し、競争が激しかったためでしょう。
・当選ライン 予想では10万票プラマイ1万でしたが、実際には15万票を超えました。投票総数の37%の支持が当選者に集まった計算になります。これは清水氏がよく票をまとめ、他の候補者が票を割ってしまったことを意味します。
・勝因敗因 予想の通り、多選・世襲・自民票割れが現職に不利に働いたようです。相川、中森、日下部ら自民党系の候補者の得票を併せると20万近くになります。もちろんこれほどの混戦でなければもっと投票率は低いでしょうから、実際はこの数字の通りではないでしょうが、それでももっと接戦にはなっていたはずです。
共産党票 予想では共産党票は6万くらいと思っていましたが、実際には2万7千票でした。前回選挙での6万票は、相川・中森に対する第3の選択肢として、票を集めた結果だったのでしょう。票読みに関する初歩的な間違いでした。
このように清水氏が当選したのは対立候補の失敗によるところが大きいように思います。新市長の誕生は、現職に世襲・多選という欠点があり、他の候補者が同じ支持層を食い合った結果というのが、妥当な評価のようです。
私自身の個人的な印象は、清水氏にはそれほど期待を寄せていません。一度駅前で聞いた街頭演説には力はなく、政治的な指導力に関しても未熟さを感じました。
ところで、その日は民主党前原誠司副代表も応援に駆けつけ、一人一人に握手をして回っていました。彼は清水氏の松下政経塾での後輩にあたります。インテリで、権力闘争に弱いイメージのあった前原副代表ですが、意外にも直に握った手は太くて、ごつごつとした、ガテン系労働者のようでした。