神戸・羽田の飛行ルート

senzan2009-06-17

先日の帰省では東京・神戸間を飛行機で往復しました。子どもの学校の都合により金曜夕方に出発するしかなく、新幹線より早く着く飛行機を選んだためです。
往路は、座席の場所と夕暮れ時だったこともあり、本州のどの部分を飛んでいるのか把握することができませんでした。座席は、最後尾の右側の席でしたが、窓際に子どもを座らせたため、景色はよく見えませんでした。
これに対して復路は、昼間出発で、窓際の席に座ったので外の様子がよく見えました。子どもはiPodで映画を見るのに忙しく、窓際である必然性がなかったので、私と席替えさせました。ちなみにその隣に座っていたのは、赤ちゃんを抱いた中年の女性でした。もう一人の子どもを連れたそのひとの娘と、併せて4人連れだったようです。
神戸空港を15時20分に羽田には16時35分に到着しました。当日の天気は晴れ。神戸空港を利用するのは通算4度目ですが、飛行ルートをきちんと把握できたのは今回が初めてです。
まず神戸空港から東に向かって離陸します。が、すぐに機首を右に旋回して、一路、西に向かいます。大坂方面には伊丹や関西空港があり、その飛行ルートと衝突するのを避けるための措置のようです。飛行機は高度を上げながら西に向かいます。右手の眼下には播磨地域の工業地帯がよく見えます。
それから再び機首を右旋回させ、東に針路をとります。この頃には相当の高度なので、他の空港へのアプローチとぶつからないのでしょう。六甲山の北側を通過し、右手に神戸の街並みを見下ろします(画像参照)。大阪上空を通過し、梅田や大阪城もはっきりと視認できました。生駒山系、奈良盆地を通過し、志摩半島まであっというまです。天気に恵まれたため、伊勢志摩のリアス式海岸や、神島、渥美半島とつづく一連の中央構造線の様子が一目瞭然でした。
その後、太平洋岸をかすめながら、房総半島の上空まで来たところで左に旋回します。ここで羽田空港に北側から進入するために、角度でいうとだいたい270度くらいの大周りをします。右手に千葉のコンビナート、浦安のディズニーランド、お台場のテレビ局を順々に見ながら、滑らかに空港に着陸することができました。天気がよく、都心はもとより、遠く富士山も見渡せました。それにしても、日頃、埼京線の高架から富士山を見ているくせに、それでも富士山を見ないと東海道を通った気がしないのはなぜでしょう。
さて、うちの子どもはというと、これほどまでにエキサイティングな空の眺めにもかかわらず、実に恬淡としていました。理由は、酔い止めのために与えたiPodのせいです。私と同様、車にも船にもひどく酔うたちなので、気散じさせるためにとときどき貸すようにしています。おかげで飛行機酔い、新幹線酔いはまったくしなくなりましたが、風景や会話への関心がなくなってしまったのはちょっと残念です。