2009-01-01から1年間の記事一覧

「日本百景」のなかの子ども

筒井康隆のSF小説に『家族八景』という連作短編集があります。 主人公は他人の心を読むことができる18歳の女の子、七瀬。彼女はお手伝いとしていろいろな家庭を訪問し、その住人たちの心を覗いては、微妙な均衡の上に成り立っていた家族関係を動揺させてしま…

市長選挙2009のおさらい

さいたま市長選挙はいよいよ明日投開票です。 かつてない大混戦で、普段は地方選挙に無関心なさいたま都民たちも、心なしか興奮しているような気がします。まあ、私だけかもしれないんですが……。 ここでさいたま市長選挙についておさらいをしておきましょう…

サッカー少年団

4月からサッカー少年団にうちの子どもも通うになりました。 毎週土曜午後の開催で、隔週で日曜にも練習があります。ただし1年生のあいだは土曜のみです。 土地柄、このへんはどこの小学校にもサッカーの少年団があります。うちの学校の場合、メンバーは70人…

さいたま市長選挙2009

今週末にさいたま市長選挙が予定されています。 現職を含む6人が出馬していて、相当の混戦模様です。 立候補している6人全員が無所属ですが、自民党系が4人(5人?)もいたり、共産党推薦の党専従職員なのに無所属として出馬していたり、地方における政党所属…

神田神保町徘徊

久し振りに神田神保町の古本屋街を徘徊しました。 お茶の水の大学で定期的に研究会があるので、この近くまではよく来るのですが、「日本の古本屋」やアマゾンなどのネットで古本を買うようになってからは、足がとおのきました。 今回、神保町を訪ねたのは古…

家庭訪問

先週、担任の先生が家庭訪問に来て下さいました。 初・家庭訪問です。 予定表を見ると、各家庭15分ずつです。各戸間の移動や前後の挨拶の時間を考えると、実質5分くらいしか面談する時間はありません。なんらかの相談や問題解決のための面談ではなく、純粋に…

相撲大会

先週末に子ども相撲大会があったので参加してきました。 親の押し付けではありません。子どもの自発です。 市全体で102校も小学校があるので、かりに各学校から10名ずつ参加したとしても、1000人を超える大会になります。当初は、一体、どんな規模のイベント…

情報化時代の教育と感情労働

情報化によって教員と学生とのあいだの情報の非対称性はますます小さくなものとなっています。 一般にインターネットや情報端末の普及は専門家による情報の独占を打破すると考えられています。このことは学校の教員と学生のあいだでも言えることです。情報化…

公教育の市場化

モンスターペアレントや学級崩壊の背景には、公教育の市場化も一因としてあるように思います。 親の高学歴化に加えて、公教育の市場化というのも、教員を取り巻く昨今の社会環境の変化の一つだと思います。 ・保護者の高学歴について http://d.hatena.ne.jp/…

コーチの高キャリア化

子どもが週1回通っているサッカースクールのコーチたちは、Jリーグ1部や日本代表の経験者たちです。 サッカーの盛んな浦和という土地柄もあるのでしょうが、幼稚園児や小学生にサッカーを教えるにしては十分に立派な肩書です。 この背景には、やはり保護者自…

連絡帳の暗号

学校と家庭の連絡に連絡帳を使っています。 これは、先生から親へ、あるいは親から先生への連絡や返信、さらには子ども自身も書きこむことで、備忘、自己管理のために使用されるものです。4月までは運用されていなかったのですが、5月のゴールデンウィーク明…

保護者の高学歴化

最近では学校の教員よりも保護者の方が学歴が高いことは珍しくなくなりました。 私の両親は高卒ですが、当時の大学進学率は15%くらいなので、最終学歴が高卒の方がずっと多数派でした。 当然、大卒でないとなれない教員には社会的な威信がありました。 例え…

感染症の日加関係

カナダでの短期留学から帰国した高校生と引率の教員が新型インフルエンザに罹っていることが確認されました。国内初の事例だそうです。 新型インフル:国内初の感染確認 大阪の高校生2人と教諭 厚生労働省などは9日、カナダから米国経由で成田空港へ帰国し…

文具店の時計

忘れ物を取りに学校へ行った帰りの話です。 帰りがけ、校門のところで子どもの担任をしてくださっているK先生に声をかけられました。 K先生は2階の窓際に掛け時計を設置しているところでした。 それで地上の校門から、その時計がよく見えるかどうか、と声を…

忘れ物

先週の金曜日の夕方、子どもと一緒に小学校に行ってきました。 忘れ物のお箸セットを取りに行くためです。 連休に入ってしまうと給食用のお箸セットがずっとおきっぱなしになってしまうので、自転車で行ってきました。 小学校に行く時には大人は首からネーム…

ある文具店の閉店

子どもの通っている小学校の正門前にある小さな文具店が閉店しました。 この場所で42年間営業してきたそうです。 私が通った小学校の前にもミズマという小さいお店がありました。 妻が通った小学校の前にもアラカワという小さいお店があったそうです。 だか…

コロンブス交換

カナダ史をやっていてかならず言及されるのが「コロンブス交換」と呼ばれる現象です。 日本史では「ザビエル交換」や「ペリー交換」と呼ばれるほどのテーマはありません。 しかし、カナダを含む西半球の歴史において、旧大陸から何がもたらされ、新大陸から…

チバ・シティ・ブルース

先日、仕事で千葉市を訪れました。 千葉市に来るのは、学生の頃に休みの日に遠出をしたときと、学会で来たとき以来なので、人生で3度目です。 今回は初めて千葉市のモノレールにも乗ってみました。走っているのがビルの7,8階相当の高さで眺めがよいこと…

『レッドクリフ2』

週末に映画『レッドクリフ2』を見てきました。 この作品は、三国志における赤壁の戦いを描いたジョン・ウー監督、トニー・レオン、金城武他出演の中日合作の映画です。 子どもと出かけたのは、雨でサッカーの少年団が休みになったためです。 吹き替え版の劇…

エビカニクス

保育園や小学校くらいの子どもたちがはまる遊び方、言葉や振る舞いには、大人の目から見て時に狂気を感じさせるようなものがあります。 それをひしひしと感じさせる事例に「エビカニクス」という、歌って踊れる一種の体操があります。 これは子どもたちが海…

ヒマワリの魔法

植えてから4日もしないうちに、ヒマワリの種が発芽しました。 進研ゼミから届いたセットには土中に植えるものと、透明なゼリーに植えるものとの2つが用意されていました。 後者は発芽の様子を観察しやすくすることで、子どもの飽きっぽさを予防するという工…

クレヨンの色

先日の授業参観では自分の似顔絵を描くという作業をやりました。 その時、気づいたのですが、かつて「肌色」と呼ばれていたクレヨンの色は現在は「ペールオレンジ」と呼ばれているんですね。 この言い換えについては先日ネットで話題になっているを見かけた…

授業参観

先日初めての授業参観に行ってきました。 妻は仕事が抜けられなかったので、午前中空いていた私が行きました。 保護者の出欠状況は、児童29人中、母親が23名、父親が3名、祖母が2名の出席で、欠席は1名でした。欠席されたお母さんは子どもがまだ赤ちゃんだっ…

さくら草祭り

毎年恒例のさくら草祭りにでかけてきました。 サクラソウは国の天然記念物で、この近くの荒川河川敷はその自生地として知られています。 広々とした河川敷の公園にたこ焼きやピンスヤキ、金魚すくいなど屋台、ふわふわ遊具や草花の即売所などがたくさん出て…

抜歯

親知らずを抜歯しました。 右上の奥です。 虫歯になっていたこと、口の奥で器具が入らず治療できないこと、すでに下の親知らずはなく噛み合わせもないことなどから、抜歯することになりました。 麻酔して、いざ抜いてみると、作業自体はものの2,3秒で終わり…

地方の首長

衆議院と参議院とで多数派が異なるねじれ国会のため、このところ日本政治の停滞が続いています。これに対する反動なのでしょうか、最近、地方の知事や市長の活動が目立ちます。 有権者が分かり易さを求めて個性的な政治家を選び、政治家の方も有権者の不定形…

ヒマワリの観察

進研ゼミからヒマワリの成長観察セットが送られてきました。 マンションのベランダでも育てられるよう、ミニヒマワリです。 早速鉢に種を植えて、日誌をつけています。 笑ったのが、「土がぬれているときは水をあげるのをがまんしよう」という注意書きです。…

赤の女王仮説

先日、テレビ東京の経済ニュース番組『ワールド・ビジネス・サテライト』を見ていたら東京大学のY先生が授業改革について取材を受けていました。 「ハーバードやMITとかに学生を取られないように、どうやっていい学生を東大に来てもらうかを考える時代になっ…

アンナ・カレーニナの原則

うちの妻子は『マダガスカル』という映画が大好きで、先日公開されたパート2にもいそいそと二人で映画館に見に行きました。 パート1のDVDももちろん繰り返しみています。 この映画はマンハッタンの動物園で何不自由なく暮らしていたライオン、シマウマ、カ…

へんないきもの

最近親子3人で、早川いくを(文)・寺西晃(絵)の『せいぞろい へんないきもの』(バジリコ株式会社)にはまっています。 本書は、ハダカデバネズミやメンダコ、ウミグモなどの変な形態、妙な生態の生き物100匹以上を紹介したもので、1匹ずつユーモラスな解…